魔女の小さな冒険

魔女のちいさな探検

ゆっくりゆっくり進みます。

放電はダメらしい

 上の子の友達が、理科の質問をしてきたそうです。
「どうして磁場が変わると電流が流れるの?」
 良い質問ですね!それはとても良い質問ですね(^-^) 大学でも習わないやつです。
 それは、どうして重力があるのってのと同じくらい謎な話で、地球世界(漫画の言い方ね)がそうなっているとしか知りません。素粒子の人なら知っているのかな?

 そこで、電磁気でゾッとした話を一つ。特殊相対論に入る手前の話です。

 

「何もない宇宙に、まっすぐで長い紐が一本あります。」
 紐には電子が固定されていて、等間隔にびっしりついています。息子氏が紐に沿って飛んできます。息子氏から見て磁場はありますか?
 答え:磁場はあります。
 電気紐の横に私が立っていました。私から見て磁場はありますか?
 答え:磁場はありません。

「あれ?電流があると磁場が出来るって、習ってない?」
「電流は、導線の中の電子が動くって習った。単独電子が動いて、電流とかできるの?」
 失敗した!難しすぎて、きょと~んです(^^; この話の前に、ガリレイ変換で力学は変わらないとか、電流の定義とか必要でした(^^;

 ところで、どうして導線の自由電子に限定なのでしょう。
 と、さっきの話と同じことでした。電流電子の速さに合わせて飛んでいる人から見たとき、電子は止まっていますが、原子核と自由じゃない電子が反対方向に動いて見えるので、電流の大きさが変わらないからです。高校力学の教科書で、物体が必ず『斜面を滑り落ちる』のと一緒です。放電するのはダメ。中学校の教科書、良くできています(^-^)

イラスト:かわいいフリー素材集 いらすとや

地球が何回 回った時

 定番の言った言わない論で、下の子が上の子に、
「何時何分何十秒!?地球が何回 回ったとき!?」
と噛みついていました。それ、どこで覚えてきた?
 とりあえず、35回かな(^^;

 さて、上の子より、定番のおかしな質問です。
 「もしも地球が秒速4回転していたら?」

 地球の直径4万km、地上の人の速度16万km/s、光の速さ3×10^8m/s=30万km/s。光速の半分の速さです。人が吹っ飛ぶね(^^;

 宇宙に行ける速度秒速8km、太陽周回軌道に乗るなら秒速11km。み~んな吹っ飛んで、地表に水も空気も残りません。人が飛ぶ前に、生命が誕生してないです。

 地球がゆっくり回っていて、良かったね(^-^)


イラスト:かわいいフリー素材集 いらすとや

沈殿速度だけでいい

 先日明け方に目が覚めてしまったときに、布団の中で考えました(^^;

 水溶き片栗粉は、スプーンでかき混ぜる代わりに、瓶をひっくり返しても作れます。重要な物理は、沈殿速度でしょう。
 重い大きなビー玉はすぐに沈殿します。片栗粉と同じ密度のプラ球も、みるみる沈みます。

 そういう想像で、ネット情報から沈殿速度を計算します。
 数式だと、空気中を落下する球体の場合、レイノルズ数が小さいとき(Re<2)終端速度 v は
v=(d^2 Δρ g) / 18μ
ここで、 d は直径、 Δρ は流体と球の密度差、 g は重力加速度、 μ は流体の粘性係数です。
 同じ密度だと、直径は小さければ小さいほどゆっくり沈殿します。

 片栗粉の値を代入してみます。
  μ = 1.0×10^(-3) [Pa・s] (20℃)
  d = 50 [μm] (馬鈴薯澱粉、分布幅あり)
  ρ = 1.4 [g/cm^3] (米の密度)
  g = 9.8 [m/s]
と見積もると、落下速度は
  v = 5.4×10^(-4) [m/s] = 3.3 [cm/min]
数分のオーダーで、良さそうです。

 米粒の場合は球ではありませんが、およそで、
  d(米) = 5 [mm] = 100d
  v(米) = 10000v = 5.4[m/s] (計算ミスがあって訂正しました。)
速い!速すぎです。レイノルズ数が 1 を突破していそうという意味では、それらしいです(^^;

 次回は、コロイドの考察に戻ります(^-^)

参考:
終端速度 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%82%E7%AB%AF%E9%80%9F%E5%BA%A6
粘性係数 - 機械用語集
http://www.mterm-pro.com/machine-yougo/fluid-dynamics/water-air-bussei.html
でん粉の顕微鏡写真 | 三和澱粉工業株式会社
https://www.sanwa-starch.co.jp/hyakka00/hyakka03/hyakka03_01/#:~:text=%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%A2%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%82%93%E7%B2%89%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82,%E3%81%A7%E3%82%88%E3%81%8F%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
米粒の密度
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsam1937/39/2/39_2_179/_pdf/-char/ja
米粒の大きさ
https://www.i-nouryoku.com/agora/koshihikari/vol05.html

かき混ぜる代わりに重力反転

 料理でお馴染みの水溶き片栗粉。水溶き片栗粉は、混ぜている間はとろとろ、放っておくとあっという間に沈澱します。
 これを物理で扱うには、スプーンの裏の渦流とか必要だから、流体をやっていない私には無理!と諦めていましたが、ふっと、シミュレーションの箱の重力方向を変えてやる事を思い付きました。等速運動の沈降に、微小なふらつきなら、想像できます。

 シミュレーションは大変なので、手動で観察しました。

 ジャムのガラス瓶に、片栗粉と水を入れます。空気は邪魔なので、うまいこと水で満たします。これを適当に振って、片栗粉を溶きます。

 振っただけで分散するようです。うまく行きました。
 あとは、10秒に一回とかひっくり返します。液は白いままで、沈澱しません。素晴らしい!
 次は、10分ほど放置します。想像と違って、下から1/3ほどはいつまでも薄く白濁しています。片栗粉って、粒子の大きさがバラバラなのかな?

 沈澱以外の水を捨てて、入れ換えました。再度実験です。よく振って放置。
 ・・・やはり下から1/3ほどは薄く白濁しています。

 よく観察したら、白濁領域は瓶の形が斜めになっている部分でした!うっすらと粉が降り積もった部分のようです。沈澱の最後で、沈み切らない何かがあるのかと思ったよ(^^;

 完全に沈みきった所で、しばらくおいてからまた反転。固まっちゃったかな?
 見ていると、片栗粉の表面から、じわじわと分散を始めます。崩れるのは表面からで、他は順番待ちのようです。

 白濁した層は、最初は徐々に厚くなっていきますが、途中で一部が下に流れます。液体の重さが違うのでしょう。底についた片栗粉が全部剥がれた頃には、対流で全体が真っ白になります。

 対流は予想外でしたが、モデルは良さそうです。重力方向を変えるだけで、水溶き片栗粉が説明できそうだと言うことが分かりました。

 写真1枚目:振った直後
   2枚目:5分後
   3枚目:約15分後

 黒背景で撮影すればよかった!

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ブラウン運動
早咲の日記 2011/09/21/1777253419
ブラウン運動でかき混ぜる』
早咲の日記 2016/10/23/1956313725

ばったろうのその後

 ピンクの精霊バッタ、ばったろうちゃんのその後です。

 大きな虫かごを買ってあげて、餌がしおれないようにしてあげました。ばったろうは小食なようで、ときどきしか葉を食べませんでしたが、すくすく大きくなりました。
 学校でとったバッタなので、基本学校に置きっぱなしなのですが、先週金曜日、息子が腹痛で学校を休んでしまったのですね。土日、学校に置きっぱなしにしたら死んじゃうなと取りに行ったのですが、話し合いで虫は全部逃がすことになったそうです。
 逃がすところを見られなくて残念でした(^^;

 バッタを飼うのは初めてだったので、私は楽しかったです。子供たち大きくなったら、また何か飼おうかな。ダンゴムシとか(^-^)

精霊の脱皮

 下の子が、虫取りの授業でバッタを捕まえてきました。触れないのに!?
 しかも、捕まえてから学校で脱皮したらしく、白い抜け殻がありました。初めて見たヨ。

 調べてみたら、ショウリョウバッタ。精霊飛蝗と書くそうです。何そのかわいい名前!?
 ショウジョウバッタだと思っていました(^^;

 ショウジョウってショウジョウバエと間違えたのかな?(検索)猩猩蝿は、赤いハエ。猩猩は猿に似た架空の生き物で、赤毛。はい、バッタは赤くないです。

 すぐに死んじゃったらかわいそうだから、餌とか飼い方とか検索して、早速ヤクルトの瓶にエノコログサの葉を挿してあげたら、息子超絶お怒りでした。
「僕がね、お母さんの落とす実験勝手に触って、壊したら怒るでしょ?そんな気持ちなの!」
 ごめんなさいm(_ _)m ヤクルトを倒れないように、粘土で張り付けたのが気に入らなかったようです。すぐに撤去しました。
 途中、バッタが虫かごから出てしまって、息子の腕に止まったら、「ひゃー!」と奇声を上げていました。触れないんじゃん(≧∇≦) かわいい(^-^)

 ばったろう君は成虫になると、チキチキ鳴きながら飛ぶそうです。

紫キャベツの実験

 夫が、紫キャベツを買ってきました。最初は千切りにしてみたのですが、硬くて不評。スープにしてやりました(^-^)
 子供が、色の変わる実験をやりたいと言っていたので、白い器に少しづつ取って、いろいろ入れてみました。
  食器洗い用洗剤→紫のまま
  酢→赤紫
  重曹→青緑
  クエン酸→赤

 ちなみに、スープはジャイ子シチューみたいになりました(^^; 目をつぶって食べたらおいしいです(^-^)