魔女の小さな冒険

魔女のちいさな探検

ゆっくりゆっくり進みます。

中谷宇吉郎の雪雑記

 mixiで、写真家のこけさんに、雪の話をいろいろ教えていただきました(^-^) 本当にありがとうございますm(_ _)m
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=8938152
ブログの方に、いい写真ありました!ショップの写真にも!雪好きの方にはお勧めです(^-^)
 私も立体視が出来れば、雪の羽の軸のもこもこの秘密がわかりそうなのですが、ダウンロードしてプリントアウトして、立体メガネを買ってきてと手順が長そうなのでくじけています。そういうキット、美術館で売っていたな。買えば良かったな(T_T)

 その後、雪の写真に倍率が書いてあるものに気が付いて、倍率から大きさを計算しようと思ったのですね。検索したけれどよくわからなくて、代わりに中谷宇吉郎青空文庫が出てきました。
 雪の落ちてくる様子が詳しく書いてありました。一部(長いけれど)引用します。

> 白樺しらかばの老樹の細こまかい枝が樹氷につつまれて空一面に交錯している間に、僅わずかばかりの空所があって、その間を静かに降って来る雪の結晶は、予期以上に繊細巧緻こうちを極めた構造のものであった。夜になって風がなく気温が零下十五度位になった時に静かに降り出す雪は特に美しかった。真暗まっくらなヴェランダに出て懐中電燈でんとうを空に向けて見ると、底なしの暗い空の奥から、数知れぬ白い粉が後あとから後からと無限に続いて落ちて来る。それが大体きまった大きさの螺旋形らせんけいを描えがきながら舞って来るのである。そして大部分のものはキラキラと電燈の光に輝いて、結晶面の完全な発達を知らせてくれる。標高は千百米メートル位に過ぎないが、北海道の奥地遠く人煙じんえんを離れた十勝岳の中腹では、風のない夜は全くの沈黙と暗黒の世界である。その闇やみの中を頭上だけ一部分懐中電燈の光で区切って、その中を何時いつまでも舞い落ちて来る雪を仰いでいると、いつの間にか自分の身体が静かに空へ浮き上って行くような錯覚が起きて来る。

 螺旋形ってことは、回る速さが見えるくらいゆっくりってことですね(^-^) しかも、その場で回ってはいなくて、回転軸が見た目の重心から少しずれています。空に浮きあがるような錯覚と言う事は、どの結晶もほぼ同じ速さでゆっくり落ちてくると言う事ですね。詩人のような記述ですが、すごく想像しやすいです。すごーい(^-^)

--------
中谷宇吉郎先生の「雪雑記」
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/files/53211_49758.html
==== 2018-04-24 15:49
螺旋軌道の記録。
中谷宇吉郎著「雪」p.83〜
零下15℃位
2018-04-24 15:49
立体視は老眼鏡で出来ました!