魔女の小さな冒険

魔女のちいさな探検

ゆっくりゆっくり進みます。

ファインマンの幽体離脱実験

 『ご冗談でしょう、ファインマン』の最後の方を読みました。人生のふざけた部分特集なのですが、すごい人がふざけると面白いような気がしてしまうのはなぜでしょう(^-^)

 で、昔全部読んだと思っていたのですが、最後の方は知らない話でした。
 ファインマンが、感覚除去タンクに入って、中の水にプカプカ浮く話です。夢や幻覚にも興味があったようです。何か親近感(^-^)
 タンクは、中で体を水に浮かべて、真っ暗にすることで、すべての感覚を遮蔽する装置です。ファインマンはこの作っている人に会ってから、ちょくちょく試しに行くようになります。
 最初は何も起こりません。3回目の訪問で、ヒンドゥー教導師に体外脱出の呼吸法を教えてもらった人に、やり方を教わってから、体が片方に寄っている事を体感します。
 体外脱出を何度も練習して、自我が部屋の外を歩いたりと上達したときのことです。後頭部で組んだ手が、目の前に見えたそうです。指を動かすと、動いて見えます。ところが、指の間からは青空が見えたそうです!
 見ているときは青空が見えるのが不思議なのですが、実際は真っ暗なのだから、自我が肉体を離れたとしても手が見えるわけがないのですね。まさに幻覚です!

 何だかね、私の遭った金縛りに似ています。金縛りが解けたとき、自分の家ではない天井を見ていた事に気付くのですが、金縛り中は目が開いていると思っているのです。

 この研究は今、どういう展開になっているのでしょうね。キ印だのオカルトとして、忘れられていたら悲しいなあ。
 それよりも、ファインマンみたいな一流の理論家が、幻覚はある!という前提で試していたのが嬉しいです(^-^)