魔女の小さな冒険

魔女のちいさな探検

ゆっくりゆっくり進みます。

PowerPointで作った数式と、Markdownで作った数式

パワポで作ってコピペ:
数式は画像になるようです。html編集で<table>を使って、式番号を揃える必要があります。
<table style="border: none;">
<tbody>
<tr style="border: none;">
<td style="border: none;"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sasaki910352/20210907/20210907125715.png"  width="304" height="48"  /></td>
<td style="border: none;"> </td>
<td style="border: none;">[tex: \tag{1} \label{1}]</td>
</tr>
</tbody>
</table>

f:id:sasaki910352:20210907125715p:plain    \tag{1} \label{1}

はてなブログでポチポチ打ち込み:

[tex: \left\langle \left(\varDelta\vec{r}_0\right)^2 \right\rangle = i \langle \vec{\lambda} ^2 \rangle = i \lambda^2 = ( t / \tau ) \lambda ^2 \tag{2}]

 \left\langle \left(\varDelta\vec{r}_0\right)^2 \right\rangle = i \langle \vec{\lambda} ^2 \rangle = i \lambda^2 = ( t / \tau ) \lambda ^2 \tag{2}

\lambdaを日本語λで打ってみました。

 \left\langle \left(Δ\vec{r}_0\right) ^2 \right\rangle = i \langle \vec{λ} ^2 \rangle = i λ^2 = ( t /τ ) λ ^2 \tag{2-2}

 

パワポでコピペ:<table>を使わない場合

f:id:sasaki910352:20210907125655p:plain \tag{3}

はてな打ち込み:

 D = \dfrac{\mathit{\lambda}^{2}}{ 6 \mathit{\tau} } = \dfrac{λ}{6} ( 3 z_{0} g )^{1/2} \tag{4}

パワポのほうが使い勝手がいいかも(^^; パワポはフォントサイズが16で、はてなは(この記事作成時点で)フォントサイズが17です。

式番号は

> \tag{式番号}で式番号を指定できます。また、式には\label{ラベル名}でラベルを付け、\eqref{ラベル名}で参照可能です。

 

だそうです。やってみます。式 \eqref{1}。リンクもできるようです。パワポ画像貼り付けだと、高さ揃えが面倒です。最近数式が多いし、どうしようかな(^^;

はてな打ち込み、AIRを小さく:

[tex: μ_{AIR}],[tex: μ_{_{AIR}}] ,[tex: μ_{\scriptscriptstyle{AIR}}] ,[tex: μ_{\scriptstyle{AIR}} ]

 μ_{AIR}, μ_{_{AIR}} , μ_{\scriptscriptstyle{AIR}} , μ_{\scriptstyle{AIR}}

 

ワードの場合

数式テスト

                                           (1)

数式テスト2

                                          (2)

そいそい

                                                (3)

何も張り付いていないように見えます(^^; htmlで見ても、半角スペース的な点々が表示されます。

 

参考:

このページで数式番号を付けた数式の記載 - Qiita

Markdown + LaTeXサンプル – Lecture

ワードで数式を挿入するショートカットキー(Win/Mac)|Office Hack

Word2016:数式は左揃え、数式番号は右揃えにする方法 −教えて!HELPDESK

htmlやCSSで画像の横に文字を並べる方法6種【複数行OK】

剛体球の落下の終端速度

 前回は重力下の拡散のモデルから、上空80kmでの酸素分子の落下速度を 70[cm/day] としました。

 今回は、剛体球の落下の終端速度から、酸素分子が空気中を落下する速度を計算します。まず、いろんなサイトから、それらしいものを拾ってきました。

[1]パラメータ集め

 剛体球の落下の終端速度 u_t は、(Wikipediaより)

  u_t = [ d^2 ( ρ_s - ρ_f ) g ] / (18 μ_f )   ( 層流域、Re < 2 )   (1)
  u_t = [ ( 4/225 ) ( ρ_s - ρ_f )^2 g^2 / ( ρ_f μ_f ) ]^(1/3) d   ( 中間域、2 < Re < 500 )   (2)
  u_t = [ ( 4/3/0.44 ) ( ρ_s - ρ_f ) g d / ρ_f ]^(1/2)   ( 乱流域、500 < Re < 10^5 )   (3)

各パラメータは、

  Re = d u ρ_f / μ_f :レイノルズ数                  (4)
  d:球の直径 [m]
  ρ_s:球の質量密度 [kg/m^3]
  ρ_f:空気の質量密度 [kg/m^3]
  g = 9.807 [m/s^2] :重力加速度
  μ_f:空気の粘性係数 [kg・s/m^2]

空気の粘性係数は、(高木郁二、エネルギー理工学設計演習 実験2より)

  μ_f = m v / [ 3 × 2^(1/2) σ ]                (7)
  m :気体分子の質量
  v :気体分子の平均速度
  σ :気体分子の散乱断面積

圧力も数密度も出てきません。速度に、気体分子の平均自由行程の(12)式を代入します。

  v^2 = 3 k_B T / m                  (12-12)
  μ_f = ( m k_B T / 6 )^(1/2) / σT^(1/2)           (8)

μ_f は、温度の関数になります。

 1気圧での空気の粘性係数は、(機械用語集より)

 ―――――――――――――――――――――――
  温度 t [℃]   ρ_f [kg/m^3]  μ_f [10^(-5) Pa・s]
 ―――――――――――――――――――――――
    -10     1.342     1.673
       0     1.293     1.724
     20     1.205     1.822
     40     1.128     1.915
 ―――――――――――――――――――――――

[2]粘性係数の計算

 0℃の粘性係数を基準として、(8)式より、上空80kmの大気の粘性係数を計算してみます。

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――
   t [℃]   ρ_f [kg/m^3]   ρ_f (高度80km)  μ_f [10^(-5) Pa・s]  (8)よりμ_f
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――
   -56.5                                        1.535
   -40              9.870×10^(-6)                      1.593
   -10    1.342            1.673       1.692
      0    1.293            1.724      (1.724)
    15    1.227                            1.771
    20    1.205            1.822       1.786
    40    1.128            1.915       1.846
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――

(8)式から求めた粘性係数 μ_f (黒字)と、機械用語集の μ_f (灰色)とで、値がずれています。有効数字は1桁ですが、そのまま進めます(^^; 

 高度80kmでの大気の質量密度 ρ_f は、平衡気温を-40℃と仮定して、

  m = 28.966×10^(-3) /N_A            (14-11d)下
  N_A = 6.022×10^(23) [mol^(-1)]
  n = n_0 exp( - z / z_0 )              (12-24)下
  n_0 = 2.55×10^(25) [m^(-3)]           (14-14a)
  z_0 = 6820 [m]                 (10-8)下

などから算出しました。

[3]酸素の落下速度の計算

 高度80km、気温-40℃での酸素の落下速度 u_t を計算します。酸素の落下速度は非常にゆっくりだと想像できるので、Re < 2 の(1)式を使います。

  u_t = [ d^2 ( ρ_s - ρ_f ) g ] / (18 μ_f )             (1)

 分子の質量密度 ρ_s は、m / d^3 程度でよいでしょう。ここで問題なのは、分子の大きさ d はどの程度が適当かということです。とりあえずいろいろ試します。

分子の直径から

窒素分子と酸素分子の絵

 分子の直径から、落下速度を評価します。

   ρ_s = m / ( π d^3 / 6 )                   (9)

 ―――――――――――――――――――――――――――
     ρ_s [kg/m^3] 落下速度 u_t [m/s] u_t [m/year]
 ―――――――――――――――――――――――――――
  窒素  1.644×10^3 8.034×10^(-12)
  酸素  2.087×10^3 9.509×10^(-12) 3.00×10^(-4)
 ――――――――――――――――――――――――――― (10), (11)

窒素も落下しました。却下!

1分子当たりの占有体積から

分子を箱で囲む絵

 空気の数密度から、落下速度を評価します。

   ρ_s = m n_0(z)                      (12)
  n_0(80) = 2.55×10^(25) exp( -80 / 6.82 )          (14-14)
       = 2.05×10^(20) [m^(-3)]
  d = 1.70×10^(-7) [m]                   (13)

 ―――――――――――――――――――――――――――
     ρ_s [kg/m^3] 落下速度 u_t [m/s] u_t [m/year]
 ―――――――――――――――――――――――――――
  窒素  9.54×10^(-6) -3.26×10^(-16) -1.03×10^(-8)
  酸素  10.9×10^(-6)   1.02×10^(-15)  3.21×10^(-8)
 ――――――――――――――――――――――――――― (14), (15)

窒素浮上で定性的には合格です。終端速度で計算すると、酸素分子が1km落下するのに、300万年かかります。ほぼ落ちてこないね(^^; 

1000個程度のクラスタ

分子の箱を重ねる絵

 (12)式の ρ_s はそのままにして、 (13)式の d を10倍にします。酸素がたまたま1000個クラスターになっていたら、もっと速く落下するかも。

 ――――――――――――――――
      落下速度 u_t [m/year]
 ――――――――――――――――
  窒素   -1.03×10^(-6)
  酸素    3.21×10^(-6)
 ――――――――――――――――

 ちょっと速くなりました。それでも、年間数 μm です。酸素分子が1km落下するのに、3万年かかります。

更に大きなクラスタ

箱の絵

 d を100倍にします。

 ――――――――――――――――
      落下速度 u_t [m/year]
 ――――――――――――――――
  窒素   -1.03×10^(-4)
  酸素    3.21×10^(-4)
 ――――――――――――――――

 年間数 mm です。こんな大きなクラスターが偶然できたとしても、拡散でバラバラになる時間のほうがずっと短いので、意味がなかったかもしれません(^^; 

レイノルズ数を確認

 終端速度 u_t はレイノルズ数 Re で決まりますが、Re は u_t で決まります。層流域 (Re < 2) の公式を使って良いのか自信ないので、確認しておきます。ρ_s は最速の(9)式です。

 ―乱流域の公式(3)―――――――――――――――
        u_t [m/s]     Re
 ―――――――――――――――――――――――
  窒素    4.537      1.063
  酸素    5.023      1.136
 ―――――――――――――――――――――――

Re<2 です。

 ―中間域の公式(2)―――――――――――――――
        u_t [m/s]     Re
 ―――――――――――――――――――――――
  窒素   1.167×10^(-4)   
  酸素   1.321×10^(-4) 2.987×10^(-5)
 ―――――――――――――――――――――――

これも Re<2 です。層流域の公式(1)で大丈夫でした!

[4]まとめ

  終端速度の公式(1)~(3)は、空気の分子間距離に比べて剛体球が十分に大きいときに用います。例えば、空気中を雲のような霧粒や花粉が落ちてくる、などです。この公式を無理に使うと、上空 80km で酸素分子が 1km 沈降する時間は300万年です。前回重力下の拡散から試算した時間は 3.8年でした。

 拡散 + 落下のほうが圧倒的に早いので、酸素分子が沈降するとしたらこの機構でしょう。終端速度はどうでもいいということがわかりました(^^; 

 地球の大気が上空まで同じ組成なのは、風で巻き上がるせいかもしれません。次回は、対流の話です。つづくよ。

 

前回:[重力と気体の熱力学]空気分子の拡散運動

次回:[重力と気体の熱力学]対流はどこまで?

参考:後で書きます

Wikipedia、機械用語集

計算ノート⑰空気中の落下の終端速度

空気分子の拡散運動

 地球の大気が、どうして高度80kmまで同じ組成なのか考えています。酸素は窒素より重いので、熱平衡状態では上空ほど酸素の少ない組成のはずです。
 前回は、空気中の分子の平均自由行程 を調べました。拡散運動を考察するには、速度と平均自由行程が必要だったのです。非理想気体中の一つの酸素分子の運動は、平均自由時間  τ 程度の周期で

  1. 自由落下しながら飛行
  2. 他の分子にぶつかる
  3. 運動の方向と大きさを変える

を繰り返します。平均的には、平均自由時間  τ 平均自由行程  λ だけ等方的に進み、この間距離  l だけ落下します。

等方散乱して  l だけ落ちる図

散乱は酸素分子が大気中に『染み込む』イメージで、落下は大気中を『沈む』イメージです。散乱の速さを計算するのに、拡散係数を使います。拡散係数は  τ  λ で書くことができます。がちがちの計算だヨ。

 結論だけ先に書いておくと、重力下の拡散のモデルから計算すると、上空80kmでの酸素分子の落下速度は 70[cm/day] です。[8]を見てください。

 

  • [1] 重力下の拡散運動、1分子系
  • [2] 酸素と窒素の、混合気体の拡散係数
  • [3] 一つの分子の移動距離
  • [4]重力下の拡散方程式
  • [5]酸素濃度の落下速度
  • [6]フィックの第一法則は?
  • [7] (41)式の酸素の落下時間
  • [8]数密度分布の変化から、落下速度を求める

 

続きを読む

輪郭を描く

FireAlpacaで、イラストに輪郭を付けます。

    

最初の絵です。

本のイラストにレイヤーを追加して、1色で塗ります。

拡張を 3 pixel にして、自動選択します。

拡張を 0 pixel にして、Ctrlキーを押しながら自動選択をします。

レイヤーを追加して、選択範囲を輪郭色で塗ります。

これで、細い輪郭の完成です。一度選択を解除して、拡張を 3 pixel にして、輪郭の部分を自動選択します。

新しい輪郭を塗ります。輪郭が太くなりました。

自動選択用のレイヤーを非表示にして、完成です。

 

 どこかで見たのですが、再検索したら見つからなくて四苦八苦しました(T_T) 
グーグルマップの線を強調するのに使えるかなと思ったのですが・・・道路を拾うのがすごい面倒!

 紙の地図を探すことにします(^^; 

 

  探してみたら、PhotoShopでは、

編集→選択範囲の境界線を描く

で境界線が作れますね(^^; 


追記:探してみたら、FireAlpacaでも「選択範囲の境界線を描く」がありますね!アップデートがあったのか、気付かなかっただけなのか(^^; 

分子の形

 平均自由行程を計算するのに、窒素の大きさを調べていたら、今まで作っていたイラストのサイズを間違えていたことに気付きました(^^; 直径と半径を間違えるミスです。基本的すぎて痛いです。大きさも、分子の形状も、描き直しです。

f:id:sasaki910352:20210215093818p:plain



 分子はもう少し小さかった!そして、丸っこかった!
 これ、気化熱の挿し絵、総入れ替えです。。。
 その前に、もう一度確認の計算をしておこう。

 

参考:

窒素原子の大きさ 窒素 - Wikipedia
酸素原子の大きさ 酸素 – Wikipedia
水素原子の大きさ 水素 – Wikipedia 
分子の結合距離  混成軌道と分子軌道の関係
水分子の形  1.1.1 水分子の構造:水の話

-----------------
追記
更に、水分子の角度を間違えていることを発見!
前回参考にした文献が古すぎたのか、結晶化すると角度が変わるのか、ちょっとわからないところです(^^; 

気体分子の平均自由行程

 平均自由行程の計算を書いたサイトを見つけました。

Vacuum Technology (Takagi Ikuji)
  - 付録A 真空に関係する理論
    A-3 気体分子の平均自由行程

 ここを見ながら、平均自由行程の計算を辿ります。がちがちの計算です(^-^) 結果は[6]です。

 なお、分子は球形に限定です。図を追加しました。

  • [1] 1成分系、止まった球の中を飛ぶ球
  • [2] 1成分系、すべての球が同じ速さで運動、向きはランダム
  • [3] 1成分系、マクスウェルの速度分布関数
  • [4] 2成分系、それぞれ一定の速さ
  • [5] 2成分系、マクスウェルの速度分布関数
  • [6] 空気の場合
  • [7] その他

 

続きを読む

罫線

 罫線を作りました。これをプリンタ用紙の下に敷けば、格安レポート用紙の完成です!計算紙としても、式が斜めにならなくて、秀逸です(^-^) 上の子も使ってくれました。

 作り方。これをA4に拡大して印刷します。プリンターが無いときは、A4の紙に定規で、1cm幅の線を引き、黒ペンで塗ります。
 他のデザインも作ってみたのですが、白黒が一番いいようです。水色とかかわいいけれど、印刷代を考えたら全然安くならないです(^^; 

 (これらの画像は、ご自由にご利用ください。再配布もご自由に、報告はいりません。)