前回の計算では体温を1℃冷やすのに、水100gの蒸発熱が必要と出ました。この計算では、周辺の空気を全く冷やしていませんでした。周辺真空って、まるで宇宙!
今度は蒸発熱で、体温と周辺の乾燥空気を一緒に1℃下げます。
1kgの水と1㎥の空気を1℃冷やすのに必要な蒸発量を計算します。
x = ΔT (c_v(空気) m(空気) + c_v(水) m(水) ) / ΔH
= 1×(1.0×10³×1.2 + 4.2×10³×1)/(2.25×10³)
= 2.4
37℃の乾燥空気1㎥は、44gの水蒸気を吸収することができます。
気温37℃湿度75%でも吸収できる水蒸気は30gの1/4、11g程度で、まだまだ吸収できます。
人間を50Kgとして、およそ120gの水と50㎥の空気で人間を1℃冷やせるという結果になりました。
四畳半くらいの小部屋では、空気は3×3×3=27㎥で、50の約半分。110gの水の水の蒸発で1℃下げることができます。
空気を冷やすのは、体温を下げるのに比べたら大したことないですね。
参考: (参照日2018年08月21日)
湿度−測定方法(JIS Z 8806)
SON-NTAG の式から求める
ln〖(𝑒_𝑤/𝑃𝑎)〗=−6096.9385𝑇^(−1)+21.2409642−2.711193×〖10〗^(−2) 𝑇+1.673952×〖10〗^(−5) 𝑇^2+2.433502 ln〖(𝑇)〗
誤差は0.005%未満
JIS Z 8806:2001 湿度−測定方法 - 日本工業規格の簡易閲覧
http://kikakurui.com/z8/Z8806-2001-01.html