撮りためていたNHKスペシャルで、アジアの巨大遺跡を見ました。
アンコールワットの遺跡に、たくさんのレリーフが施されているのは、当時の国民のすべての宗教の神をモチーフにしているのですね。ごちゃごちゃしていて芸術的にどうなのと思っていましたが、政治的にしっかり意味があったのですね。
アンコールワットの周辺で、観音様の像がたくさん出てくるのですが、これも、体中にたくさんの神が彫刻されていて、すべての人の信じる神を祀ろうというコンセプトらしいです。1000本の手で助けてくれるとかそういうものかと思っていました(^^;
十字軍とか、キリスト教とイスラム教の対立みたいナ構図もありうるのに、これはすごいなと思いました。宗教って言うのは、神はいるのかいないかみたいな議論で、個人的にはどうでもいいかなと思っていたのですが、政治の立場からすると、最重要課題の一つなのですね。
夫に
「観音様スゴイ!」
と言ってみたら、
「日本だって、合祀してるよ。」
と返ってきました。ソウダネ。アジアでは、合祀って普通のやり方なのかな?
第二次世界大戦後、アメリカが日本の生き神様『天皇』を処刑しなかったのは、とてもアジア的なやり方だったのかなと言う気がしてきました。