ホームページ「私編 雑科学ノート」より
鏡の世界の話
https://hr-inoue.net/zscience/topics/mirror/mirror.html
を読みました。前半が認識の話です。
「鏡に映った像は左右が逆になる?」
鏡が反転させる唯一の要素は、鏡の面に垂直な方向です。
「左右が逆転した」と感じる理由は、自分と鏡の中の人を無意識に「重ねて」考えているからです。このとき、「左右が逆になるような動きで重ね」ています。
横回転を無意識に選択する大きな理由は、人間がほぼ左右対称だからです。
横になっている人を映した場合、そばに立っている他の人から見れば、上下反転です。
鏡に映った文字の場合、左右がひっくり返っています。ガラスに文字を書きます。このガラスを持って鏡の前に立ちます。文字を普通に鏡に映すと、たいていの人は横に回します。
鏡の反対側の壁に貼ってあるポスターや時計の文字盤の文字も左右反転です。振り返って反対側の鏡を見ます。この時、見る人は横に回転します。
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井上氏の見え方を『多重プロセス理論』で解釈します。
『視点反転』
・立てた鏡の前に立った人
・立てた鏡の前に転がった人
『表象反転』
・「怪」の左右反転鏡像
・「怪」の上下反転鏡像
・ポスターの文字
・時計の文字盤
『光学反転』
・xyz座標軸
・自分の左右をよく観察した場合
☆『左右軸の従属性』
人間がほぼ左右対称として、導入しています。
結果
多重プロセス理論にほぼ収まっている。左右軸の従属性もある。
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その他の感想です。
鏡の見え方の話を、後半の光学異性体と生物の話や、光学異性体で鏡の世界を実現する仮想につなげたところが面白かったです。光学異性体は、化学的には同じものなので、一見鏡の世界を実現できそうに思えます。ところが、コバルト60は崩壊のとき、電子を飛ばす方向が偏っていて、鏡に映すと違うものになります。つまり物理法則が変わります。鏡の世界は完全には再現不可能で・・・(^-^)
参考:(参照日2020年06月30日)
私編 雑科学ノート / 鏡の世界の話
https://hr-inoue.net/zscience/topics/mirror/mirror.html